私達の税金は、こんな所でも無駄に使われています。
細かい事ですがとても大事な問題です。
全国の自治体には、「土地収用委員」や「選挙管理委員」
「労働委員」など行政委員と呼ばれる
非常勤特別職があります。
これらの職は、自治体から委嘱された地元の識者や著名人、
専門家などで構成されています。
委員はそれぞれの委員会に申し立てのあった
「不服」や「監査請求」などについて
会議を開いて裁決を行うというものです。
これらの職は、地方自治法に定められた特別職ですが、
その実態は、多くて月に1〜2回か年に1〜2回の会議で
その会議も半日程度のものがほとんどです。
にも拘らず、これらの委員には、
20万円前後の月額報酬が支払われているのです。
この月額報酬が妥当かどうかを争う裁判が先日
滋賀県でありました。
大津地裁は、「常勤を前提にした報酬ではない」として
「違法判決」を下しました。 月1回、あるかないかの会議に出ただけで
20万円のも金を支払うこと自体、
私達の常識では全く考えられないことです。
行政組織というものはある種の伏魔殿のような所で、
私達の税金が名目ひとつで、如何様にも使われてしまいます。
こうした伏魔殿の中を巧みに歩きまわった人を紹介します。
何年も前に亡くなられた女性ですが、
彼女は新聞記者時代に政府与党の実力者に気に入られ、
大臣に抜擢され、その後は各省の審議委員や
傘下の組織の要職を渡り歩き、
最後は大使まで勤めました。
彼女は後半の人生をほとんど全て、税金で過ごしましたが
彼女が私達に残したものは、何一つありませんでした