コラム〔山本編〕
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vol.22 新生
作  山本 洋左右

厳しい年となりました。この危機を克服するために、私達は何をしなければいけないのか?
このコラムでは、私たち自身の生き方を含めて危機克服の具体策を追求し、新生日本の地平を切り拓いていこうと思います。

(テーマ1)        「言葉・相違・連帯」
今回の危機の原因はなんでしょう?
政治の堕落、金融システムの暴走であることは明白ですが、それだけでしょうか?

私は今まで、「政治なんて関係ないよ」「政治は三流だけど経済は一流だからどうでもいい」という声を多く聞いてきました。しかし、こうした態度が政治の堕落や金融の暴走を助長したことは否定しがたい事実です。

こうした反省をこめて、今回の危機を二度と起こさないためには、国家や社会システムを見直し、より良い形に再構築する必要があると思います。それを考えるのは、政治家や役人ではなく私たち一人一人です。それを実現するのは、私たち一人一人なのです。

そのアプローチとして、私はこう考えます。まず、自分の住んでいる地域に目を向けて下さい。その感想や疑問を友人や知人と話し合いましょう。「何で町から病院がなくなるんだ?」「道路が敷かれるなんて聞いてないぞ!」「議員が多すぎないか?」等々全部分からなくてもいいんです! 漠然としたイメージでいいんです!

とにかく地域に目を向けてそこが抱える問題や課題を話し合ってみましょう。今まで同じ考えと思っていた友人が違う意見を言うかもしれません。正反対の人もいるでしょう。でもそれが第一歩なのです。人は違う意見を知って地域を多面的に再認識できるのです。異なる意見を知ることこそが次に進むエネルギーとなるのです。町や村、地域を見直すこと、それは日本を見直すことにつながります。日本を見直すことはやがてアジアを見直すことにつながるのです。

このコラムでは、新生日本を目指す、するとアジアはどう見えてくるのか?それを手順を追って考えていこうと思います。

「村から人が減った」という言い方と「緑が多く残ってる」、一つの村を表現するのにも様々な言葉があります。私達は表現の多様性を駆使して新生日本を描いていこうではありませんか。

2009年1月8日