コラム〔山本編〕
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vol.8 上海我的都市之夢
作  山本 洋左右
9月28日〜10月4日まで上海を訪れた。
様々な思いがあるが、ここでは上海の物価をできるだけ紹介するのでそれをヒントにして、
上海の現実を知っていただけたらと思う。
1元=14円で以下御判断を!
タクシー3キロまで10元、浦東空港から市内へのエアポートバス17〜20元
足裏マッサージ60分60〜90元、上海蟹メス15元〜時価
上海蟹は、今はメス11月半ばからはオスを食べる。
最も安く食べたい時は、上海西駅近くの銅川市場の外、築地場外のような所で
蟹を選んで買い、市場の中にあるレストランで調理代を払って食べるのだが
上海の知り合い同伴が無難である。
肉マン1元、スターバックスのレギュラーコーヒー18元、
午後の紅茶4元、ハーゲンダッツアイス小カップ25元
日本のビール大瓶30〜40元(レストラン)上海力波ビール18元
焼き饅頭1個0,4元、肉月餅1個1元、
実際に買ったものの1部を思い出すままに記したが、輸入物が高く、
日本より高い物も結構あった。
食材が豊富な中国だが、品質や味の点で劣る品物も多く、懐の豊かな上海の人は
当たり前のように外国の食品を口にする。
レストランに行って、上海力波(リーボー)ビールを注文してみるとよい。
まず100パーセント”没有”(無い!)と言われると思う。
力波ビールを飲みたいときは、ローソン等のコンビニで売っているので、買って
ホテルでゆっくり味わうのもいいかもしれない。

次に不動産(房産)の価格を紹介する。
但し、価格は変動が激しいのであくまで参考程度と理解して欲しい。
市内の1等地の高層マンシヨンの場合、平均100平米で300万元前後
市の外れでも交通の便が良いと150〜200万元、今最も開発が進む浦東地区で
100〜150万元、いずれも新築の場合である。
上海の地価は、ここ1年で22パーセントも上昇していて、特に中心部から車で20分位の所
虹橋地区の価格が跳ね上がっているときいた。
ただ、依然としてガラガラのマンションも多く上海市全体で1200とも言われる高層マンション
がどれだけ売れているのかは、誰も分からないらしい。
それでも人々は言う、2010年の上海万博までは大丈夫!
バブルに酔いつつ、いつか来る崩壊の日まで上海は疾走する。

帰路の浦東空港で今の上海を象徴する光景を目撃した。
長蛇の列ができている出発カウンターが2か所、行き先はヘルシンキとコペンハーゲンだった。
それに対して東京行きは数えるほど。
聞けば、今行けるうちにヨーロッパに行く、日本は何時でも行けると眼中にないのだ。
日本に対する関心は急速に薄れているのかも知れない。或いは対等に日本を見るゆとりが
生まれているのかも知れない。
いずれにせよ、上海は依然として不思議な街である。